古くはアイヌ語でマチネシリ。
概要
国土地理院による正式名称は雌阿寒岳だが、深田久弥の百名山をはじめ一般に阿寒岳というと、この雌阿寒岳を指すことが多いです。
阿寒の名を冠する山は他に二座あり、雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1476m)、少し離れて雄阿寒岳(1371m)があります。
何れも火山であります。
雄阿寒岳と阿寒富士は今のところ静かだが、雌阿寒岳は現在もさかんに活動しています。
深田久弥が訪れた1959年や、最近では1998年に小規模な噴火を起こし、周辺では降灰が観測され、登山が禁止となりました(2000年に解除)。
2006年3月21日に小規模噴火を起こしました。
周辺の地理
阿寒周辺にはこれらの火山から流れ出た溶岩が周辺の川を堰き止めて作った湖が点在しています。
マリモで有名な阿寒湖は雄阿寒岳の麓にあるが、多数の遊覧船が湖面を埋め、湖畔の温泉街と共に『観光地化』されています。
雄阿寒岳周辺にはペンケトーとパンケトーという湖もあり、アクセスの悪さから原始的な雰囲気を残しています。
雌阿寒岳の麓には静かな原生林に囲まれた雌阿寒温泉(野中温泉)と、かつて秘湖と呼ばれたオンネトーがあります。
阿寒周辺は過去に巨大カルデラ噴火があったと考えられ、その結果、阿寒湖が形成されたとも言われているが、まだ詳細は分かっていないです。