標高2484.5m。
日光市街地からいろは坂を登った、中禅寺湖の北岸に位置します。
古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂には日光二荒山神社の奥宮があります。
中禅寺湖は男体山の噴火により川が堰き止められてできた湖で、流出口に当たる華厳滝は日本三大瀑布として知られています。
標高 2,486 m
位置 北緯36度45分43秒
東経139度29分38.5秒
所在地 栃木県日光市
山系 日光火山群
種類 成層火山
初登頂 782(天応2)年
初登頂
男体山の初登頂は782(天応2)年に僧勝道によって成し遂げられた。この登山については僧空海の記した『性霊集』に詳細が述べられています。
この時期の初登頂記録としては最も実証性があるものといわれています。
勝道は、「われもし山頂にいたらざれば、菩提にいたらず」、つまり山頂に達することが自分の悟りを開くと考え、前人未到の男体山への登頂を志しました。
また、釈迦が雪山で苦行をしたという前例から、あえて残雪期の登山を選んだようです。
勝道の登頂初挑戦は767(神護景雲1)年4月上旬であったが、嵐にあって撤退を余儀なくされたようです。
2回目は781(天応1)年4月上旬、またしても悪天候により失敗しました。
そして翌年782(天応2)年3月、48歳の勝道は今回こそはと意を決し、中禅寺湖畔で経を読むこと7日間、頂上へ踏み出しました。
湖畔から山頂まで1200mの急坂、木々を掻き分け、残雪を踏み、途中2泊の野営を重ね、ついにその宿願を果たしました。
その他
かつてこの山の標高は2484mと言われていたが、再度調査した結果、2486mであるとされるようになりました。
男体山は栃木県民の歌にも登場する、栃木県を代表する山であり、県民は男体山の標高を栃木県の西の端にあることから、標高を2484(にしっぱし)と呼んで覚えていました。